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いきなり調停はないでしょう…奥さん!

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  • 話し合い
  • 夫婦関係調整調停

夫から離婚宣告を受けた相談

 先日、私の事務所に一本の電話が。
 電話に出てみると、突然「主人に離婚を迫られて困っています。どうしたら良いでしょうか。」というご相談でした。

 ご相談者様は、おそらく40代の女性で、話によると3人のお子さんがいらっしゃるとのことでした。
 詳しく話を伺うと、

  • (1) 半年前、ご主人に、突然「離婚してくれ」と言われた。
  • (2) 直感的に「主人に愛人がいる」だと思ったらしく、探偵事務所にご主人の行動調査を依頼。
  • (3) 行動調査を2回してみたが、全く、不貞の証拠は掴めず。
  • (4) 困り果てたので、弁護士に相談したところ「調停したら?」と言われたので、家庭裁判所に夫婦関係調整調停を申し立てた。
  • (5) 夫婦関係調整調停は不成立に終わり、その後、ご主人は家を出ていった。

 というものでした。

話し合いをせず、いきなり調停

 話を聞いて、私はどうしても気になることがあったので聞いてみたのです。
「奥さん、ご主人とは、きちんとお話しましたか?」と・・・。

 そう聞いたら、ご相談者様は
「だって、主人、帰ってこないんですよ。」という返答だったため

 私は「調停を申し立てる前に、きちんとお話をしたのですか?という意味です。」
と聞いてみたところ、

 ご相談者様は「してないです。話しても無駄だと思ったし、弁護士が言うから、調停を申し立てました」と仰るんですね・・・。

 とても、豪快な、合理的な方だと思いましたが、
 夫婦が「離婚する・しない」の時に、そんなに事務的に、手続的にやったらダメだと思うのです。
 離婚したい人はそれで良いと思いますが、離婚したくない人は駄目ですよね・・・。
 全てにおいて、判断が早すぎます!
 離婚したくないのに、離婚する方向にどんどん進んでいますよ奥さん!

 何よりも、夫婦で話し合う前に、いきなり「夫婦関係調整調停」を申し立てたことが、まずかったのではないかと思うのです。

「夫婦関係調整調停」の役割

「夫婦関係調整調停」は、夫婦間で離婚の話し合い(協議)ができないとき,進まないときに,裁判所に間に入ってもらって,離婚するかどうかや,その条件を話し合う手続きです。
ですので、あくまでも「話し合いのアシストを裁判所がやってくれる」程度のもので、裁判とは異なるものなのですが、素人にはそうは思えないですよね。

申し立てられたご主人にとっては、「妻から訴えられて、裁判所に呼び出された。いきなり裁判かよ。」となる訳で、ますます、気持ちが冷めるのではないでしょうか。

奥さーん!
「夫から突然の離婚宣告」から「愛人の存在」に気付いた所まではとても良かったですが、
調停する前に、まずは、夫婦で話そうよ!
決断と行動が早すぎるよー!

きちんと話をしないから、
行動調査しても、不貞の証拠が掴めたい結果になってしまうんですよー!
きちんと打ち合わせしてやらなきゃ。
探偵事務所にぼったくられるだけですよ!

もっと、コミュニケーションしましょうよ!奥さん!

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