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決定的な浮気の証拠がないのに追及すると・・・
②「警察官の旦那が浮気? そしてぼったくり探偵の登場!」の巻

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  • 失敗事例

警察官の不倫は、ヤバイ

 突然ですが、警察官って不倫がばれると、
 昇進の道を絶たれたり、最悪、懲戒解雇になるってご存知ですか?

 それを象徴する事件が、2015年1月に起きました。
 有名な事件なので、ご存じの方も多いかと思います。

「奥さんに言う」現職警官が脅されて不倫相手を殺害
大阪市東住吉区のマンションの一室で女性が死亡しているのが見つかり、警察は、現職警察官の男を殺人容疑で逮捕した。2015年1月24日午前10時頃、大阪市東住吉区のマンションの一室でこの部屋に住む女性(23)が浴槽にうつぶせの状態で死亡しているのが見つかった。首には絞められたようなあとがあり、警察は、女性と交際していた大阪府警阿倍野署の地域課に務める巡査長の男性(26)を殺人の疑いで逮捕した。

警察官と美容師の浮気事例

 さて、今回の話のご相談者様は、警察官のご主人がいる30代の女性で、相談内容は「主人が、いきつけの美容院の美容師と浮気をしているのです。浮気相手と別れて欲しいのですが、どうすれば良いですか?」というものでした。
 詳しく話を伺うと、

  • (1) 1年半前にご主人の様子がおかしいことに気付いて、ご主人の携帯電話を見たところ、頻繁に連絡を取り、親密なやり取りをしている女性(既婚者。つまりダブル不倫です。)がいることが分かった。
  • (2) 放っておけば、そのうちに別れるだろうと思っていたところ、どうやら最近も連絡を取っている様子。
  • (3) そこで、探偵事務所にご主人の行動調査を依頼したが、浮気の証拠は掴めなかった。(なお、この探偵事務所に支払った調査料は、なんと250万円!証拠も掴めないのに・・・。運悪く、ボッタクリの悪徳探偵事務所に当ってしまったそうです。
  • (4) 今ある浮気の証拠といえば、ご主人の携帯電話を覗いた際に撮影した、ご主人と浮気相手らしき女性とのLINEのやりとりだけ。(中身はと言いますと、「今度、一緒に温泉に行こう」とか、「裸の写真送って(実際に送られてきていました・・・。裸どころか「大事な部分」が移っている写真まで出てくる始末)」という内容です。)

 というものでした。

相談者は、「夫は自白する」と自信満々

 話を聞いて「浮気の証拠が乏しいこと。」が気になりました。
 なぜならば、勝手に見た携帯電話のLINEやメールだけでは、裁判所は、不貞を認めないからです。
 従って、今回の場合、ご主人か浮気相手のどちらかが、自ら浮気を認めなければならないことを意味しているのです。

 今回のケースは、相手も既婚者ですし、ましてや不倫がばれると不味い立場であるご主人ですから、普通に考えれば、素直に不倫を認める筈がありません。
 きっと、追及してもシラを切られる可能性が高いだろう、と思いました。

 そこで、私はご相談者様に対し、「何か決定的な証拠があった方が良いですね。きちんとした探偵事務所をご紹介しますから、もう一度、浮気調査をなされてはいかがでしょうか?」と提案したのですが。
 しかしご相談者様は「探偵事務所には、もうこりごりなんです。お金も使いたくないですし。主人は、以前にも浮気をしたことがあるのですが、その時は素直に浮気を認めましたから、今回も大丈夫です。」という返答でした。

 結局、「必ず自白をとる」というご相談者様の強い意向に押し切られる形で、この事件を引き受けたのです。

決戦のアポイント

 浮気相手と話をするためには、まず連絡をとる必要があります。
 通常のケースでは、相手方に内容証明郵便を送って、相手方から連絡して貰うようにすることが多いです。
 しかし今回は、ダブル不倫ということなので、浮気相手の旦那さんにばれない様に、内密に進めたいですところです。
 そこで、浮気相手の携帯電話に、直接連絡をすることにしたのです。

  • 私「もしもし。私〇〇と言いますが、××さんのお電話でしょうか?」
  • 女「はい。そうですが、どちらさんですか?」
  • 私「突然失礼を致します。▲▲さんの奥さんの依頼でご連絡をさせて貰ったのですが、▲▲さんと親密になされている様で、その件でお話がしたいのですが。」
  • 女「(焦った様子で)私、何もしてないですよ。何ですか・・・。浮気とか疑ってますー?してないですからー、本当にー。」(こちらは浮気とか一言も言っていないのに・・・。)
  • 私「色々とあるでしょうから、電話ではなくお会いしたいので、お時間を頂けますか?」
  • 女「えー。慰謝料とか請求されるんですかー、私―?してないですからー本当に。」
  • 私「会っていただけますか?弁護士さんに相談して頂いても構わないですよ?どうなされますか?」
  • 女「分かりました。■月■日なら空いてます。」

 という事で会う事になったのです。

 その内容をご相談者様に報告するとともに、
「××は、浮気は認めてはいないです。だから、ご主人に浮気を認めて貰う様に、お願いできますか?」とお伝えしたところ、
 ご相談者様も「大丈夫です。主人は自白させます。」と自信満々でした。
 それならば安心だと思ったのですが・・・

結局、シラを切られる

 翌日、ご相談者様から連絡が来て・・・ 「主人が浮気を認めないのです。どうしたのかしら・・・。」と・・・。

「えーーー!どうしたのかしら・・・。じゃないですよ。だから、あれほど言ったのに・・・。」と心の中で叫ぶしかありませんでした。

 しかも、その翌日、××の父親を名乗る男性から、私宛に「娘は、浮気とかしてねーって言っているから、■月■日は行かせないからな。そもそも、証拠だせよ。証拠。ところで、相手の男性、警察官なんだろ。まずいだろ、それっ。公にしても良いの?」と、明らかに脅迫めいた内容の電話。

 その事をご依頼様に報告すると、「やばいですね。それは・・・。でも、もう主人とも会わないだろうし、この辺りで切り上げようかな・・・。」という事に。
 結局「真相は闇の中」ということになってしまったのです。

 ご相談者様の希望は、浮気相手と別れさせることだったので、結果としてはお望みの形になりました。
 ご相談者様が良ければ、何も言うことはないですが、しかし個人的には悔しい結果となりました。
「きちんと証拠を掴んでからやれば良かった。なぜ、押し切られてしまったのだろう。」と後悔したものです。
 大丈夫だろうと高をくくらず、決定的な証拠を掴んでから行動しましょう。

 それにしても、一番悪いのは、ぼったくり探偵じゃねーか!
 人の不幸に漬け込みやがって、しかも、全然仕事しないと来た。
 皆さんご注意ください。
 特に、配偶者が警察官の場合は、要注意です!

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