「あー。ランニングしたい!」
ごめん、私には全く分からない感情だ。
なぜ、自ら進んで辛いことをするのか・・・。
全くもって理解ができない。
しかし、現在の日本には、ランニング人口が1000万人以上いると言われている。
そんなに自分を酷使するのが好きなのか日本人よ。
しかも、単なる一過性のブームではないようで、
最近では「ライフスタイルになった。」といわれる程に定着しているらしい。
早朝や夜の街中で、ランニングをしている男女を良く見かける。
男性は、引き締まった体型をしているし、
女性も、スレンダーな健康美女ばかりだし、
見ていてとても憧れる。
スレンダー美女に「一緒にランニングしませんか?」と言われることを妄想しながら、
妄想だけで満足している自分が情けない。
今回の事件は、ランニングを始めた妻が、「実は・・・。」と言う話だ。
とある日のこと。
「妻が浮気をしている様なのです。
最近、頻繁に「ランニングに行ってくる。」と言っては、深夜や早朝に出掛けるのです。
この前、車で後をつけてみたのですが、見失ってしまったので、妻に電話をしたのですが、全然電話が繋がらない。
それから1時間程経過した頃でしょうか。
妻を見失った場所の近くで、とある車の助手席に妻が乗っているのを見てしまったのです。
運転していたのは40代位の男性でした。」
という相談があった。
この奥さん。
ご主人の見間違いでなければ、「ランニングと称して出掛けては、男性の車の助手席に座っている。」ということ。
状況的には、ほぼ間違いなく浮気をしている。
そこで我々で調べることになった。
弊相談サロンと提携している調査会社に依頼して、調査をすることに。
調査当日。
自宅から出てくる奥さんを、調査員が自転車で追いかける。
因みに、本当は、調査員にもランニングをして貰いたかったが、「追いかけられる自信がないです。」と弱気だったため、仕方なく、自転車で追いかけてもらうことに。
調査員が追い掛けること20分。
奥さんは、街中にあるコンテナ型の倉庫の前で立ち止まると携帯電話を掛け始め、電話を切ると、コンテナの中から男性が登場し、二人はそのコンテナの中に消えていった・・・
調査員が張り込むこと1時間。
ふたりはコンテナから出てきて、近くに停車していた車に乗り込んだ。
いわゆる行為の後なので、奥さん、走ることができないからだろう。
男は、奥さんを車に乗せると、奥さんの自宅に車を走らせ、自宅近辺で奥さんを降ろしたのだった。
後日、調べてみると、コンテナ以上に驚くべきことが分かった。
奥さんの浮気相手。
なんと、子供の同級生の父親だったのだ。
実は、浮気相手が、子供の同級生の父親であることは、そう珍しい事ではない。
学校の行事や、PTA活動などで知り合い、不倫関係になることは非常に多い。
お互いの配偶者の愚痴、子供の悩みなどで共感して、一線を越える男女が後を絶たないのだ。
この後、二人の家庭が修羅場と化したことは言うまでもない。